乳酸菌の特性

納豆菌は乳酸菌を助ける

納豆は日本食の中でも最も栄養価の高い食品です。
この納豆菌と乳酸菌は相性が良い事をご存知ですか?
ここで納豆菌と乳酸菌についての効果を詳しく見ていきます。

納豆に使われている納豆菌とは?

納豆作りに欠かせないのが納豆菌です。
納豆は煮大豆を納豆菌が発酵させて出来た食品です。
この納豆のネバネバに含まれるタンパク質分解酵素がナットウキナーゼと呼ばれる酵素です。
納豆を発酵させると、その過程で様々な栄養素が作りだされます。

納豆菌は1906年に沢村真農学博士により発見された菌です。
善玉菌のような腸内細菌ではなく、枯草菌(コウソウキン)の一種で、枯草菌とは土壌や空気中に存在するバクテリアの一種で、内生胞子で内部に細胞を持つ自然界で安定した菌です。
納豆菌は腸内で活性化し、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増殖させ、安定させる働きがあります。
その結果悪玉菌などの有害菌が減少します。
更に納豆菌は抗菌作用が強く、免役機能を強くする効果もあります。

納豆菌と乳酸菌の相乗効果とは?

納豆菌と乳酸菌を同時に摂ると納豆菌が無い状態に比べて10倍にも増殖しました。
つまり、納豆菌と乳酸菌を同時に摂ると、納豆菌で作られる成分が乳酸菌の増殖を手助けするのです。
そして納豆菌は悪玉菌の増殖を抑える働きもするため、腸内細菌のカギでもある日和菌が味方となり、善玉菌の多い腸内に整えてくれるのです。

納豆菌の最大の特徴とは?

納豆菌の最大の特徴は腸内で最も長く生きる強さです。
農水相の研究では納豆菌をビフィズス菌や乳酸菌などと同時に摂り、便の中の腸内細菌を調べた所、生きていたのは納豆菌のみだけでした。
腸内細菌は寿命が弱く、口から摂り入れても胃酸や胆汁で殆どが死んでしまいます。
ですので、常に乳酸菌などは毎日摂り入れなければなりません。
ですが、納豆菌は一度摂ると腸内で4、5日は生息する事ができる強い菌なのです。
この強い納豆菌は、腸内で長く生息する事により、善玉菌を増殖させ腸内環境を良くする働きがあるため、便秘改善効果に役立つのです。
その他にも納豆菌は新たな栄養成分も作り出し、免役機能を高めるため下痢や腸炎などを予防する効果があります。
これは乳酸菌と併用することでさらに相乗効果が期待できます。

納豆に含まれるナットウキナーゼの3つの効果とは?

では納豆のネバネバに含まれるナットウキナーゼの効果とはどのようなものなのでしょうか?

1.血栓を溶かし血液をサラサラにする

ナットウキナーゼには血栓を溶かす働きがあります。
血液がドロドロですと、血管が詰まり、脳梗塞や心筋梗塞など重大な病を発症してしまいます。
ナットウキナーゼはドロドロになった血液をサラサラにし、血栓が出来るのを防止してくれる効果があります。

2.抗菌作用

ナットウキナーゼには抗菌作用があり、腸内を健康に保ちます。
その結果便秘が解消され、ダイエットや美肌に効果があります。

3.免疫力を上げる

ナットウキナーゼは植物由来の酵素でもあり、酵素が腸内に運ばれる事で免疫力が上がり、腸内環境を良くするので、様々な病気にも打ち勝ちます。
また、発がん性物質の細胞を抑制する効果もあります。

納豆菌は乳酸菌に比べても、腸内で強い働きを持つ菌でした。
納豆菌は腸内に生息する時間も長いので乳酸菌と違い、毎日摂らなくでも効果を発揮してくれる菌です。
是非この機会に生活習慣病の予防のためにも、納豆と乳酸菌を同時摂取してみてください。
乳酸菌についてもっと詳しく知りたい方はこちら

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