カンジダ菌と乳酸菌
体調が悪かったり、ホルモンバランスが崩れてしまうと、デリケートゾーンが痒くなるカンジタ膣炎になりやすくなります。
では女性を悩ますカンジタ膣炎に対し、意外な効果をもたらす乳酸菌の働きをみてみましょう。
カンジタ菌とは?
カンジタ菌は真菌というカビの一種です。カンジタ菌は性器や粘膜の周辺、皮膚などに存在する常在菌で、カンジタの症状が出ていない健康な方にでも存在する菌の事です。
カンジタ膣炎は体調不良や、疲労、ストレスなどで体内の免疫力が落ちた時に発症します。
免疫力が落ちてしまうと、カンジタ菌が異常に増殖してしまい、発症してしまうからです。
他にも性交渉での感染で移る事もありますが、その確率は5%から10%です。
カンジタ膣炎の症状とは?
女性器で発症しやすいカンジタ膣炎ですが、具体的な症状は異常なまでのかゆみです。このかゆみは外陰部や膣部において起こりやすく、かゆみで性器を傷付けてしまう事もあります。
又、おりものがヨーグルトやカッテージチーズ、酒粕の様な白いおりものが付着するのも特徴です。
又、その他にも性行痛やひりひりとした痛みなどもあります。
また、カンジタ膣炎はホルモンバランスや免疫力が落ちた時に発症しやすく、特に妊娠中はホルモンバランスが崩れて、カンジタ膣炎を発症しやすい体になっています。
妊娠中にカンジタ膣炎になったまま治療を怠ってしまうと、赤ちゃんがそのまま産道を通ってしまうと、新生児にカンジタ菌が感染してしまいます。
それを鵞口瘡(がそうこう)といい、口の中に白い斑点が付着してしまう病気になってしまいます。
そうならないためにも早めの治療が大切です。
乳酸菌の力でカンジタ膣炎の発症を予防できる理由とは?
こちらにも書かれているように、乳酸菌のすごいところはは整腸作用だけではありません。カンジタ膣炎を発症させないように、乳酸菌の力によって免疫力を上げる方法があるのです。
膣の中にはデデールライン桿菌という体に良い働きをする菌が存在し、乳酸を生産しています。
この デデールライン桿菌によって膣内は強い酸性に保たれており、外部からの感染を防ぐ働きをしてくれます。
この働きを「自浄作用」といいます。
体の免疫力が落ちるとこの「自浄作用」の働きも弱まるので膣内の乳酸菌が減少してしまい、カンジタ膣炎を起こしてしまうのです。
乳酸菌の働きを弱めないようにするには、腸内環境を良くし、善玉菌を増やす事が重要になってきます。
乳酸菌が腸内で増えると、善玉菌も増え体内の免疫力が上がり、カンジタ膣炎を予防してくれるのです。
ですから日頃、乳酸菌を毎日の生活に取り入れる事はとても大切なのです。
乳酸菌でカンジタ膣炎の予防をしよう!
いかがでしたか?膣の炎症は性感染で移ると思われがちでしたが、 カンジタ膣炎はホルモンバランスや免疫力が低下した時に発症しやすい病気です。カンジタ膣炎にならないためには、日頃から乳酸菌を取り入れ、腸内環境を良くし、体内の免疫力を上げる事が重要になります。
カンジタ膣炎だけでなく、腸内環境を良くする事は、便秘改善や、免疫力を上げるなどの効果がありますので、是非乳酸菌を毎日の生活で摂るようにして下さい。